第22回Mt.富士ヒルクライム(2026年6月7日開催)が終わって一週間が経ちました。
今年は富士ヒルが終わった翌日にそのまま福島県に移動し、約一週間後に開催された「ツール・ド・ふくしま」に参加してきました。
福岡に帰る途中に本記事を執筆しています。

この記事では、2回目の富士ヒルを振り返って
- 本番の走行データ
- 富士ヒルを走り終わった感想
- 富士ヒルの反省点
- 今後の富士ヒルの挑戦
についてまとめたいと思います。
- シルバー/ブロンズを目指したい方
- 2年以上富士ヒルに参戦しているが目標達成できていない方
の参考になるといいなと思います。
本ページはbeingの公式ブログページです。
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富士ヒル当日はアクションカメラをつけてスタートからゴールまでの様子を撮影していたので、走行動画が気になる方はYotubeにアップしてますのでご覧ください。
今年も富士ヒルに参加できた経緯
2026年は富士ヒルのメインスポンサーであるBIORACERさんが実施していた「富士ヒル優先エントリーキャンペーン」に当選したことで参加が実現しました。
※キャンペーン正式名称は「BIORACER × 第22回 Mt.富士ヒルクライム 優先エントリー権 プレゼントキャンペーン」
こちらは「要件を満たした投稿をSNSにポストすると応募でき、選考の結果30名が優先的に富士ヒルにエントリーする権利を貰える」というキャンペーンです。
2025年の富士ヒルが終わってからすぐに「来年は絶対目標達成するぞ!」と意気込んでいましたが、個人で一般応募しても「エントリー峠を越えられなかったらどうしよう」と心配していました。
ある日友人からのこのキャンペーンの詳細を聞いてダメ元で応募してみたところ、なんと当選のご連絡をいただいたのでした。
貴重なエントリー権をいただいたBIORACERさんには感謝してもしきれません。
実は、beingオリジナルデザインのワンピースはBIORACER製です!
空力特化の「EPIC ROAD RACE AEROSUIT」は着心地も性能もばっちりで、快適性にもタイムにもこだわりたいサイクリストにはぴったり。

富士ヒルで掲げていた目標
初出場の富士ヒルではシルバーを目指した結果ブロンズという結果になったのですが、2回目の挑戦となった今回の富士ヒルでも「シルバー(75分切り)」を目指していました。
※初出場の富士ヒルレポはこちら↓
ですが、今年は「そもそもシルバーを目指せる状態にあるのか?」それすら分からないという不安な毎日を過ごしていました。
※本番前の気持ちを綴った記事はこちらです↓
本番前の気持ちを綴った記事と内容が重複してしまうので詳しくは割愛しますが、今年は怪我や体調不良などによる練習不足で「今までのように走れない」という不安がある中での参戦となりました。
富士ヒルの結果と走行データ
2026年の富士ヒルのゴールタイムは79分40秒でした。
目標としていた75分切りには遠く及ばなかっただけでなく、初出場の昨年のタイムよりも21秒遅いという結果になりました。
女子年代別30~34歳の部で9位の成績でした。

私の基本データは下記のとおりです。
| 項目 | 2025年のデータ | 2026年のデータ | 昨年との差異 |
|---|---|---|---|
| 性別 | 女性 | 同左 | – |
| 年齢 | 32歳 | 33歳 | +1歳 |
| 身長 | 168cm | 同左 | – |
| 体重 | 53.5kg | 55.0kg | +1.5kg |
| 最大心拍数 | 202bpm | 209bpm | +7bpm |
| FTP | 210~220w | 220w | +10w~±0 |
| PWR(平地換算) | 3.9~4.1倍 | 4.0倍 | +1.0~-1.0倍 |
こちらは実際の走行データです。

走行データをまとめるとこんな感じです!
| 項目 | 2025年のデータ | 2026年のデータ | 昨年との差異 |
|---|---|---|---|
| 加重平均パワー(NP) | 180w | 175w | ▲5w |
| 平均パワー | 178w | 174w | ▲4w |
| PWR(NP基準) | 3.36倍 | 3.18倍 | ▲0.18倍 |
| 高地補正平均パワー | 207w | 193w | ▲14w |
| PWR(高地補正パワー基準) | 3.86倍 | 3.5倍 | ▲0.36倍 |
| 最大心拍数 | 188bpm | 195bpm | +7bpm |
| 平均心拍数 | 179bpm | 187bpm | +8bpm |
| 平均心拍ゾーン | Z4(88%) | Z5(89%) | +1% |
1年前のデータと比較をしてみると、パワーは弱体化していますね…。
しかも、パワーが低下しているだけではなく同時に体重も増えているため、PWRで比較すると落差が大きいことが分かります。
intervalsの標高調整済み平均パワーを活用
私が掲載している画像はオンラインで利用できる「intervals.icu」というツールを使ったものです。
このツールでは「平均w:alt」という項目を可視化できるのですが、これは「標高調整済み平均パワー」のことです。

この「平均w:alt」は、高地の低酸素ダメージを受けずに海抜高度で走ったとしたらどれくらいのパワーで走っていたことになるのか?という数値を可視化したものです。
intervalsはStravaやサイコンデータを自動的に同期するように設定しておけば、基本放置でOKですし、各ツールの有料プラン並みのデータを見れるのでオススメです!
上記「平均w:alt」は、下記の手順で表示可能です。
- intervalsのアクティビティデータを開く
- 画面下部の「フィールド」を押す
- 「平均w:alt」にチェックを付ける
- 「閉じる」を押す
※「平均積算w:alt」は選択しないでください!これは高地順応したアスリートでない限り選ぶ必要はありません。

私の走行データを例にすると、紫の数字が「サイコンで計測したパワー」で、緑の数字が「高地補正パワー」です。
2回目の富士ヒルの感想
まず気持ちの面での感想は、「気持ちの準備ができないまま始まってしまい、気付いたら終わっていた」という何とも情けないものです。
自信がない状態でスタートし、「やっぱりね」という気持ちを抱えながら走りました。

でも、強がりかもしれませんが、パワーもタイムも悪くなっていたにも関わらず去年よりも良くなっている点もありました。
不甲斐ない結果に終わってしまった富士ヒルですが、良かったところを自分なりに書き出してみました。
- 高い心拍を無理なく維持できた
- 1時間以上単独走行だったが去年より遅くなったタイムは僅か
- 昨年のPWRと比較すると今年は悪化しているが遅くなったタイムは僅か
- 走行中に身体の痛みで集中力が切れることがなかった
- 耐久力が増した(気がする)
高い心拍の持続
本番走行中から気付いていましたが、序盤からゴールまでほとんど心拍が190bpm前後でした。
平地のヒルクライムレースならこれくらいの心拍で粘れても不思議ではないのですが、2025年の富士ヒルでは180bpmを超えると辛く、ゴール前にスパートをしても188bpmまでしか上がりませんでした。
心拍数が低かった理由は、おそらく「高地による低酸素の影響」です。
標高が高くなるにつれ酸素が薄くなっていく影響で普段と同じパフォーマンスを発揮するのが難しくなるのが富士ヒルの難しいところです。
Youtubeで男子選抜上位の方の動画を観たことがあるのですが、その方は「普段のレースの心拍を基準に踏んでいたところ途中で脚が無くなり、想定より早くオールアウトしてしまった」と仰っていました。
たぶん、「普段と同じ心拍で踏んでいても普段より高いパワーが必要になっていたが、低酸素を加味していなかったのでそのまま踏み続けてしまった結果オールアウトした」ということなのだと思います。
このことが頭にあった私は「まずい、心拍上がりすぎ=踏みすぎ?」と思ったのですが、190bpmを維持しても辛くなく、そのままゴールまで粘り続けることができたのでした。
- この一年間で安静時心拍が低下していること
- 過酷なレースを経験してきたことで最大心拍数を更新したり、高心拍耐性がついたりして、シンプルに我慢強くなった
などが高い心拍数で走り切ることができた理由だと思われます。

こういうレース時の心拍データを見ると、ときどき自分が怖くなります(笑)
弱体化?したはずが昨年とのタイム差は21秒
高地補正パワーベースのPWRで昨年よりも0.36倍落ちているというのは、酷い結果だと思います(笑)
0.36倍×55kgで計算してみると、今の体重ベースで20wくらい弱くなっていることになります。
それなのに、「単独走行で21秒遅い」という結果にとどまりました。
この理由についてははっきり正解を突き止めることは難しいのですが、
- バイク本体が昨年比▲930g
- エアロポジションを意識して走った結果
- パワーよりも空力が活きる緩斜面での頑張り
- ペダリングの効率化
などが理由なのかな?と考えています。
ゴールまで身体に痛みが出なかった
2025年の富士ヒルでは、途中から「サドルに当たる部分の痺れ」と「肩回りの凝り」が気になり、ゴール前はかなり集中力を欠いた状況になってしまっていました。
ですが、今年の富士ヒルでは股の痺れも肩の凝りも起きませんでした。
快適な乗車姿勢でペダリングに専念し続けられるというのは、重要だけど意外と難しいポイントなのではないでしょうか?
- 軽量性全振りサドルから快適性重視のタイムトライアル用サドルに変更した
- バイクの買い替えにより、自分に合うポジションで走れるようになった
という2つの理由で、今年は身体の痛みの悩みから解放されました。
耐久力が増した(気がする)
富士ヒルを走り終わって、「ゴールまで集中して粘り続けることができた」と感じています。
2025年は友人に先頭を任せ、途中からは息も絶え絶えになんとかゴールまでたどり着いたという感じだったのですが、
今年は
- 緩斜面で踏み直す元気があった
- 勾配がキツくなる時はダンシングで粘る元気があった
- ゴールまで気持ちを切らさずに攻め続けることができた
という感想を抱いています。
もちろん昨年よりパワーもPWRも低下していますので、本当に耐久力が増したのか?と言われると疑問が残ります。
でも、自分の主観的には「昨年よりも80分という時間粘り続ける耐久力が増した」と感じています。
この「去年より耐久力が増した気がするのに遅くなっている」ことの原因は、この後の反省点で述べたいと思います。
2回目の富士ヒルの反省点
正直、2回目の富士ヒルは反省点ばかりです。
- 怪我でシーズン頭から出遅れる
- 3カ月連続で風邪を引いて練習が中断してしまう
- トレーニングの方向性を間違えてしまった
- 途中トレインにすぐ追いつくという選択をしなかったせいで単独走行になってしまった
- 序盤冷静さを欠いて焦ってしまった
- 大沢で「シルバーは無理」と分かってから奥庭までの間に明らかに垂れていた
たくさん反省点がありますが、怪我や風邪は言い訳でしかありません。
実際、怪我が治った翌月のJBCFレースではきちんと戦えていましたし、風邪明けとは言え富士ヒル当日の調子はとても良かったです。
ですが、「トレーニングの方向性を間違えてしまった」のは明らかな反省ポイントだと思います。
富士ヒル前の心境を綴った前回の記事には、「ロードレースに特化した練習を中心にしていたので富士ヒルのレースペースで粘ることができないと感じている」と書きました。
普段トレーニングをしない方にとっては少しややこしい話かもしれませんが、今年はZ2+Z5以上の強度に多くの時間を割いてしまったために、Z3~Z4(いわゆるスイートスポット)に滞在する練習時間が極端に短くなってしまいました。
分かりやすく言うと、「富士ヒル本番で走るペースでの練習をほとんどしていない」ということです。
(5月に付け焼刃で練習しましたが、風邪で結局中途半端に…)
本番が終わったいま冷静に考えたら当たり前のことなのですが、練習でやっていないことが本番でいきなりできる訳なんてないんですよね…。
本番と同じペースでの練習時間が足りないと、
- 同じペースで長時間走り続ける感覚が身につかない
- 長い登坂に耐えうる筋持久力が足りない
ということになります。
富士ヒルは1時間以上登り続けるハードなイベントですので、今年の結果は練習不足が招いた結果だったということですね。
それに、「ロードレースに特化していたから」なんて言っていますが、ロードレースに特化するにしても、そもそもZ3~Z4の練習ボリュームが足りてないと思っています。
FTPが高いだけではロードレースは戦えませんが、FTP(PWR)が高い選手と一緒に同じ坂を登ると、「私は無酸素領域で踏まされているのに、強い選手はVO2MAX領域で余裕アリ&相手はあっという間に回復するけど私はスカスカに」なんて無慈悲なことが起きたりします(笑)
ヒルクライムを頑張るにせよ、ロードレースを頑張るにせよ、もっとトレーニングに充てるパワーゾーンのバランスを考えてトレーニングをしないといけないと、改めて痛感しました。
今後の富士ヒルの挑戦はどうなる?
2026年はBIORACERさんにチャンスをいただいたにも関わらず、昨年からタイムを伸ばすことすらできず悔しい結果となりました。
「なんとかしてシルバーを獲りたい」という想いはありますが、「来年すぐにリベンジしたい」とは思っていません。
次富士ヒルにチャレンジするときは、余裕をもって4.0倍を60分維持できるくらい強くなった時にしたいと思っています。

そんな日が来るのかは分からない…けどやってみないと分からない!と思っています。
それに、去年と今年の富士ヒルを終えた今、「もう一度自分とトレーニングにちゃんと向き合い直して、正しい方向を確認してから先に進みたい」という想いがあります。
これまでがむしゃらに頑張ってきただけという訳ではないのですが、なんとなくトレーニングの方向性が合っていない違和感を感じています。
「とりあえず来年も」というよりは、ちゃんと自分が納得できる練習を積んでから富士ヒルと向き合いたいと思っています。
今年も富士ヒルも応援していただいてありがとうございました!

皆さんに良い結果を報告することはできませんでしたが、何かにチャレンジすることは「成功」か「成長」のどちらかしかないと、私は思っています。
今回の経験が今後の自分のレース人生に活きるように、地道に頑張りたいと思います。
長い記事でしたが、ここまで読んでいただいてありがとうございました。
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