みなさんこんにちは。
ロードバイク用サングラスブランド「being(ビーイング)」の樫部結香(かしべゆか)と申します。
※ニックネームはかっしーです!
今日は2025/10/19(日)に台湾の苗栗県で行われたヒルクライムレース「仙山KOM(大会正式名称は2025南庄山水悠遊行)」の結果と振り返りを行いたいと思います。
レースからしばらく時間が経っていますが、11月以降レースが続いていて、年末特有の忙しさもあり、執筆が遅れていて申し訳ありませんでした。
この台湾のレースの車載動画はbeingの公式YouTubeチャンネル「beingの中の人」でスタートからゴールまでのフル動画をアップしてます!
レース当日の天候と機材
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 天候 | 晴れ時々曇り |
| 気温 | 22度 |
| 湿度 | 72% |
| フレーム | TREK Madone SLR Gen8 |
| ホイール | TREK Bontrager Aeolus RSL51 |
| タイヤ | CONTINENTAL GRAND PRIX5000 28C |
今回のレースで使用したサングラスはこちら👇
beingの調光サングラス「Libero(リベロ)です!
カラーはグレーのフレームにブルーのミラー加工レンズで、beingのエアロワンピースと色を合わせてみました。
調光サングラスで紫外線の色に応じてレンズの色が変わるので、早朝4時台のウォーミングアップの時から活躍してくれました!

※気温と湿度はレース中に記録したサイコンのデータに基づいています。
台湾はこの時期も日中は28度ほどと温暖な気候で、私個人的には「湿度がとても高い!」と感じました。
じっとり汗をかいて湿度の高さからか少し呼吸がしづらい印象を受けましたが、レースは早朝スタートだったため、気温はちょうどいいくらいでした。
もしも真昼のレースだったら補給の仕方で結果が分かれそうなくらいの暑さだと思います。

コースプロフィール
今回はヒルクライムレースというカテゴリーでしたが、コースレイアウトは下記の通りでした。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 距離 | 13.06km |
| 獲得標高 | 470m |
| 平均勾配 | 3.6% |
ヒルクライムレースにしてはかなりマイルドな獲得標高と平均勾配であることが分かります。
というのも、前半8kmほどは勾配4%未満のアップダウンの連続で、勾配1〜2%の「ほぼ平坦」が続く区間もあります。
一方で、後半は勾配10%を超えるような登り坂が時折現れつつも前半と同じような勾配の変化が多いコースレイアウトとなっています。
私としては「前半はロードレース、後半はヒルクライムレース」というイメージでレースに挑みました。
そのため、前半はドラフティングが重要になり「いかに風除けを使い体力を温存するか」が重要で、
後半は「いかに自分に負けずに踏み続けられるか、また、周りの選手の様子を見ながら勝負どころを判断できるか」が重要になると捉えていました。

レースの結果は?
本レースではなんと「優勝」することができました!
(自分が一番驚いてる笑)
ちなみにタイムは36分35秒。

今回のレースは4つのカテゴリーに分かれていました。
- エリート女子A
- エリート女子B
- エリート女子C
- 市民
私は「エリート女子B」のカテゴリーで参加。
上のカテゴリーで申し込みをするための条件は特にありませんでしたが、「エリート女子A」は台湾のオリンピック代表枠を狙うような選手が集まっているということだったので、
今回はBにしておいてよかった…と思いました(笑)
ちなみにエリート女子Aで出場していたら入賞すらできなくらいのハイレベルなカテゴリーでした。
レースの走行データを公開
今回のレースの走行データは下記の通りです。
ラップ1はパレード区間、ラップ2が計測区間です。

文字が小さいので数値をひとつずつ記載すると、
| 項目 | データ |
|---|---|
| 平均パワー | 195w |
| 加重平均パワー | 197w |
| PWR(NPベース) | 3.58倍 |
| 平均心拍数 | 189bpm(92%) |
| 最大心拍数 | 197bpm(96%) |
| 平均速度 | 21.3km/h |
| ケイデンス | 93rpm |
となりました。
今度はパワーと心拍数を中心に見ていきたいと思います。
仙山KOMの走行パワー
台湾のヒルクライムレースは10月19日(日)に行われましたが、
この時期に私がターゲットにしていたレースは11月9日(日)のツール・ド・おきなわでした。
そのためこのレースは練習の一環としてエントリーしており、特にテーパリングは行っておらず、大会2日前にZwiftで軽く刺激を入れただけでした。
ターゲットとしていた平均パワーは200wだったので、おおむね想定通りの走行パワーになっていると思います。
「3.5倍なんて大したパワーじゃないじゃん」と思ったかもしれないのですが、
このレースは前半区間はアップダウンが多いながらもほぼ平坦となっていて、
集団走行で後ろに下がっていたり、勾配が緩む瞬間にパワーも緩んだりしたので高いパワーを維持するのはなかなか難しいレースでした。
「調整なし+このコース特有のレイアウト」の中でこのパワーを維持できたのは自信になりました。
(骨折から回復したばかりの8月頃は20分テストで173wだったので…笑)

ゾーン1と2があるのはスタートから計測ラインまでにパレード区間があったからです。
レース中はほとんど「閾値以上」の強度となっていました。
一方で後方に下がってドラフティングを受けている間は「テンポゾーン」での走行が多かったようです。
仙山KOMの心拍データ

わたしは自他ともに認める「あたおか」「脳筋」なのですが、
心拍は相変わらずの追い込みっぷりでした(笑)
心拍ゾーン4以上でほとんど走っています。
ただ、このレースでは事前に試走できたのは8km地点までだったということもあり、
コースの全貌を把握しないまま走っていたため、最後は若干追い込み切れずに無酸素領域に突入する前にゴールしています。

心拍数を見てみると、
- 赤い部分は後ろに下がっていて心拍が落ち着いていたとき
- 青い部分はアタックを仕掛けてからゴールするまで高い心拍数を維持していた区間
ことが分かります。
レースの内容についてはこの後振り返りたいと思います。
レースの感想
今回のレースはツール・ド・おきなわに向けての練習の一環、且つ初めての海外レースということもあって「楽しみたい」という思いが強かったです。
しかし、持ち前の負けん気が炸裂して、レースが始まると「勝ちたい!」という思いが強く出ました。
レースの内容としては、
- 計測がスタートした後は様子を見ながら集団走行
- 8km過ぎの急こう配区間でアタックし選別(ここで先頭は2人に絞られる)
- さらに9km地点でアタックをし単独走行
- そのまま単独ゴール
という流れのレースでした。
スタート前は「目標タイムをクリアできたらいいな」「できれば上位に入りたいな」という感じでいたのですが、
心の内では8km地点までは絶対先頭集団に残り、そこで一回アタックをしたいと目論んでいました。
また、実際にアタックをしてみたら周りの選手は4倍以上のペースにはついてこれないということがハッキリと分かったので、
そのまま優勝を目指して先頭を死守しました。
単独首位になった時は「追いつかれる恐怖」に震えながらひたすら踏み続けたのですが、残り500m地点で振り返った時に後続の選手が見えなかったため、そこで優勝を確信しました。
レースの反省点
今回の反省点は2つあります。
- 集団をコントロールするのが難しかった
- 欲を言うともう少しパワーを維持できたらよかった
となります。
このレースは序盤緩やかな勾配が続くため、計測がスタートしたときに集団全体がけん制しあう雰囲気になりました。
計測地点までは位置取りを意識してピリピリした空気が漂っていましたが、
アクチュアルスタートを切った後は周りの選手が後ろに下がって行って、前方に取り残されました(笑)
始めのうちは他の選手に引いてもらおうとあの手この手を使って後ろに下がろうとしましたが、
ローテーションが機能しないことを確認した後は、流れに身を任せて自分しか引く選手がいない時はそのまま先頭に残っていました。
そのため、「体力の無駄使い」は多少あったと思います。

今回のレースの目標パワーは200wでしたが、これは8月のFTP173wから考えると十分に頑張ったと言えるかもしれません。
しかし、パワーウェイトレイシオに換算すると3.5倍しか出ていないので、
来年富士ヒルで戦うにはまだ実力が足りていないと痛感しました。
アップダウンがあったとしても4倍は維持できるくらいにはなりたいです。
仙山KOMならではの楽しみ
「2025南庄山水悠遊行」は土曜日がランイベント、日曜日がヒルクライムレースという2日間行われたイベントでした。
私はヒルクライムレースの前日は10kmのファンランに参加しました。

ヒルクライムレースの前日に10kmのラン…(笑)
かなり脚にきましたが、ガチレースという感じではなく皆で和気あいあいと走る感じのイベントでとても楽しかったです!
途中に補給地点がたくさんあり、ゴール後にはメダルももらえて大満足です。

また、ヒルクライムレースのゴール地点は観光スポットの「協霊宮」。
台湾ならではの豪華な装飾の健康成就のパワースポットです。
この大会では公式カメラマンが参加者の様子を撮影してくれて、レース後に自由にアクセスして高画質の画像をダウンロードすることができました!
台湾の旅の思い出が最高の形で残る素晴らしいサービスですね。
なんと!ドローンも飛んでいました。

台湾ならではの最高のおもてなし
私がこの大会に参加して本当に良かったなと感じたのは、大会主催者と現地の方々の「最高のおもてなし」でした。
大満足の出店ブース
スタート地点の会場では、無料のマッサージサービス、AirflyやSiS(サイエンスinスポーツ)などの出店ブースがありました。
「走る以外」にも楽しみがたくさんなイベントでした。
こんなにもらっていいの?というレベルの記念品
日本のイベントでは考えられないくらいたくさんの記念品と参加賞をいただきました。
- ラン/バイクそれぞれ違ったデザインのTシャツ
- ソックス
- ゼッケン固定用のピン(再利用可能)
- ヘッドバンド
- SiSのジェル
- その他焼き芋やサラダチキンなど
こんなにもらっていいんでしょうか?と驚くようなおもてなしでした。
ちなみにラン5kmの参加費は400台湾ドル、ヒルクライムレースは650台湾ドルと、
日本円換算でおおよそ2,000円、3,250円と破格の安さです。
この参加費でこのおもてなしだったらお釣りが出ちゃうよ…と思いました。

また、ゴール後に用意されていたエイドも充実していて、
仲間と談笑しながらゆっくり休める環境が整っていて、ここでも運営側のおもてなし精神を感じることができました。

安心して参加できるサポート
この大会は、参加者の健康と安全にも配慮されたものになっていました。
具体的には、
- 各カテゴリー先頭は先導バイクあり
- 各所にAED設置
- 救急車帯同
と、事故が起きない配慮がされつつ、もしものことがあっても迅速に対処してもらえる環境が整っていました。
海外レースということで日本人参加者にとっては不安もあると思いますが、これだけの準備がされていたら安心して参加できますね。
とにかく親日の現地民
私は中国語が全く話せないし読めない状態で台湾に渡り、正直言語の壁は感じました。
しかし、言語の不自由さを感じさせない現地の方の優しさに触れることができ、とても温かい気持ちになりました。
(スマホの翻訳アプリで意思疎通はできました!)
思い入れの深いエピソードとしては、
- 空港~会場~ホテルまで送迎してくれたドライバーさんとは最後は「パパ」と呼ぶほど仲良くなった
- レストランで食事を注文するときに「それは頼みすぎだよ、量が多いから注意してね」と現地の方が教えてくれた
- どこから来たの?と気軽にカフェで話しかけてくれたおじいちゃん
- 優勝を自分のことのように喜んでくれたホテルのスタッフの皆さん
- 大会が終わり帰国してからも記念品を送ったり、Youtubeを観たりしてくれた主催者の方
などがあります。
日本ではなかなか観光客の方に自ら話しかけるような機会はないですが、台湾では日本という国に興味を持ってもらえていて、歓迎してもらっているという雰囲気がひしひしと伝わりました。

レースで優勝した!という報告をしたところ、ホテルのスタッフの方を集めて記念撮影をしてくれました。
自分のことのように喜んでもらえて嬉しかったです。
SCICONにバイクを詰めている間、ずっとホテルの方とおしゃべりしていたのですが、
バイクやイベント、リザルトに興味を持っていろいろ質問をしてくれたり、
南庄という場所の観光情報を教えてくれたりと交流を深めることができました。

最後に
初めての海外レース…
多忙なスケジュールの中、3時間の睡眠で台湾に渡った時はしんどかったです(笑)
しかし、台湾に渡ってからは日本では見ることができな景色を堪能でき、グルメを楽しんで、温かいおもてなしに触れることもできて「本当に行ってよかった」と思える渡航となりました。
今年はエリート女子Bで優勝という結果になりましたが、
来年はエリート女子Aで上位争いができるくらい強くなって帰ってきたいなと思いました。
ここまで読んでいただいてありがとうございます!
この後「ツール・ド・おきなわ」のレースレポも上げたいと思っています。
お時間が許すようであればご覧いただけると嬉しいです!











